私は中学生のころから大好きだったグループがいた。(SMAPではありません)あの頃はフォーク全盛期でした。歳がわかってしまいそうですが。もう何十年前の話だろう?
NSPというグループです。代表作は“夕暮れ時はさみしそう”“さよなら”“八十八夜”など…
そのリーダーの天野くんが去年の7月に亡くなりました。しばらく天野くんのこともNSPのことも忘れていたんだけど、ある朝の新聞訃報の欄に 天野滋 の名前が…。よく似た名前の人がいるもんだなんて簡単な気持ちで目を通すと、それは本当に天野くんの訃報でした。忘れかけていた青春時代の思い出とともに天野くんに2度と会えない悲しみと後悔。自分でもびっくりするぐらい、しばらくは抜け殻状態でした。数年前にNSPのコンサートがあったんだけど、チケットをとることができずに行くことが出来ませんでした。そのとき友達と今度浜松に来たら絶対に行こうねって約束していたんです。それがもう…。
今年の5月7日日曜日NSPのフィルムコンサートが浜松でありました。チケットも今回は準備できてその日を待つばかり。
ところが4月の半ば、主人の先輩の具合が悪くどのくらい持つか、危険な状態だということを知らされました。5月まで持つか…。
4月の後半天国に召されました。主人にとっても私にとってもショックな出来事でした。まだ54歳。これからでした。息子さんもお嫁さんをもらうことになっていたのに。
それからコロの具合が悪くなり5月6日覚悟をしてくださいの先生の言葉。友達にもNSPのコンサートに行けないかもの電話。あきらめるしかない。
5月7日の朝、入院しているコロのところへ。先生が状態が安定しているから、大丈夫かもの言葉。本当に嬉しかった。治療をしてもらうのでそのままお願いして帰りました。ホッと一安心。主人も行っておいでの後押しをしてくれたので、コンサートに出かけました。何年かぶりのNSP。天野くん本人には会うことはできなかったけど、中村くんや平賀くん本人そして天野くんの映像。青春時代の思い出とともにあの頃の自分がいました。本当に行くことが出来て嬉しかった。
そして5月8日の朝。コロの入院先の病院へ。今夜は…。
コロがコンサートに行かせてくれたんだ。コロありがとうって思いながらも、やっぱり後悔。コンサートに行かずにコロのところにいてあげたほうがよかったんじゃないかって。連れて帰ってきたほうがコロはうれしかったんじゃないかって。私ばかり楽しい思いをして、その間コロは苦しいのにがんばっていてって…、やっぱり後悔だよ。
あれ以来、NSPの曲が聴けない。NSPのせいではないのにね。
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